転職活動は在職中と退職後のどちらからはじめるべきか? | コラム | 大分の求人

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転職の決断

転職活動は在職中と退職後のどちらからはじめるべきか?

監修者:ラシク 医療転職コンサルタント

転職を考えたとき、いつから動き出すのかは非常に重要なことです。なぜなら、退職してからはじめる場合、転職活動中の収入がないため、焦って条件に合わない転職先を選ぶ可能性がでてくるからです。一方、在職中の場合、面接日などの調整が難しく、退職もスムーズにいかない可能性もあります。

特に医療系の仕事は、患者さんや要介護者を対象としているので、難しさを感じる方が多いのかもしれません。

このコラムでは転職活動をはじめる時期や、できるだけ効率よく自分に合った仕事を見つけるための転職活動のポイントをまとめます。

転職に必要な期間はどれくらい?

転職活動をスタートしてから働き出すまでにかかる期間は、人によりさまざまです。転職先を探し出したら、すぐに見つかったという方もいれば、何ヶ月も待ってあれこれ探したのに見つからなかったという方もいます。

ですが、何かの目安はほしいもの。これについては、一般的に3ヶ月程度と言われています。長いと感じた方も、短いと感じた方もいらっしゃるかもしれません。

仮に3ヶ月で転職先が決まった場合、「できるだけ早く来てほしい」というところもあれば、「入社は来月から」などの場合もあります。たとえ早いタイミングからとなり、すぐに仕事をはじめたとしても、収入をもらえるのは早くて翌月。経済面から言えば、そこまでの余裕は最低限、必要だということです。

転職するとき、焦りは禁物。ですが、経済的に苦しくなると、どうしても焦ってしまい、妥協したくない点のはずなのに目をつむる方がでてきます。せっかくの転職でミスマッチとなるのは残念なこと。

転職活動は時間がかかるものだと考え、じっくり腰を据えて探す方が正しいと言えるでしょう。

転職活動は在職中に行うべき? 退職してから?

転職活動に一定の時間が必要となると、在職中に転職活動するか、退職後に行う方がよいのかと迷う方が多くなります。

まずは、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

在職中に転職活動するメリット・デメリット

  • 転職活動に集中できる
  • 面接など、選考の日程調整がしやすい
  • 施設見学などがしやすい
  • 急募の募集で優先されやすい
  • 職務経歴にブランクができる
  • 経済的な不安がある

在職中がよいか、退職してからがよいかに正解はありません。また、職種やポジションによっても判断は変わってくるでしょう。ただ、どちらにもメリット・デメリットがあることを理解し、自分に合った選択をしてください。

内定が決まったのに退職できない事態を回避するために

在職中に転職活動をする方の中には、内定をもらったのに退職できないケースを心配する方がいます。例えば、人不足でシフトが回っていない看護師や、院内に一人しかいない技師などです。

このような事態を防ぐためにやるべきなのは、まず、就業規定を確認すること。ここに、「退職の申し出は〇か月前」と書かれているケースがあります。最低限、これは守るようにします。

また遅くとも、内定の目処が立った時点で、転職を検討していることを上司に伝えます。明らかな人員不足を抱えている場合、具体的な転職活動をはじめた段階で伝えておく方がスムーズです。

転職活動を効率的に行うコツ

どれぐらいの期間をかけるのがベストとは言い切れないのが転職活動。どうしも時間がかかる方もいますが、誤解してはいけないのは、時間をかければよい条件の転職が叶うというわけではないこと。

ここでは転職活動を効果的に行い、できるだけ早く新しい職場を探すコツを紹介します。

事前準備はしっかりと

転職活動をしていくうちに、目標を見失ってしまう人がいます。しっかりとゴールをするために、事前に要点をまとめておきます。

まずは、転職の目的です。何をきっかけに転職を決意したのかを明確にしておきます。将来を見据えてキャリアアップを目的にするのか、今の収入を増やしたいのか、家庭との両立をしたいのか、人間関係を改善したいのか。転職の目的はさまざまのはずです。

頭の中で考えるだけでなく、手帳などにしっかりと書き出すことも重要です。なぜなら、家庭との両立をしたいための転職のはずなのに、待遇のよさに惹かれ、さらにハードな職場を選んでしまうことがあるからです。

また、希望の条件は全て書き出し、優先順位をつけます。全てが理想通りの職場は見つからない場合もあり、そうなるといくつかの妥協が必要となります。そんなとき、「ここだけは譲れないところ」を明確にしておくと判断を間違うことがありません。

在職中で時間が忙しいとか、とにかく現状から抜け出したいとの思いが強く、とりあえず走り出してしまう方もいますが、それではよい転職先を見つけることはできません。時間がないからこそ、事前準備をしっかりと行ってください。

応募は一か所ずつではなく、複数に

転職の選考は、書類選考からはじまり、入社試験や面接が行われます。面接は複数回行われることも多いです。

どうしても働きたい病院があるからと、一か所にしか応募しない方もいます。しかし、そこで落とされた場合、第二希望であったところに応募しようとしても、すでに求人募集が終わっているケースも少なくありません。

一件ずつ、じっくり進めたい気持ちもわかりますが、転職活動を効率的に行うためには、複数に応募する方法もよいでしょう。

では、複数から内定をもらったら、どうすればいいのでしょうか?

内定承諾には回答期間が設けられていて、最終的に働くかどうかを決めるのは応募者側の判断となっています。もし、第一志望のところからの内定を待ちたい場合、回答期限内であれば待つことができますので、ご安心ください。

就職エージェントを利用する

最近は効率的な転職活動を行うために、就職エージェントを活用する方が多くなっています。実は就職エージェントは、転職希望者にとって便利というだけでなく、採用する病院側にとっても適切な人材を効率的に紹介してもらえる欠かせない存在。職種に地域によっては、一般的なアルバイトでも活用するのが当然となっています。

また、転職エージェントは、一般には公募されていない求人情報を持っていたり、応募者が気づかない適正を示してくれたり、双方の条件調整をしてくれるなど、新たな就職の道を切り開いてくれます。

具体的には、応募書類の書き方指導や添削などのレクチャーを受けることができますし、模擬面接を行ってくれる場合もあります。また、求人側が具体的な人材を求めている場合、その情報を面接の時に伝えることで内定がもらいやすくなります。

もちろん、応募自体も転職エージェントを介して行えるため、ムダのない、効率的な転職活動が行えます。特に在職中に転職先を探し出す場合には、ぜひ利用してください。

面接などは有給休暇を活用する

転職活動には面接が欠かせませんが、在職中の場合、スケジューリングに苦労する方もいます。基本的には、有休を使うことをお勧めします。

しかし、勤務がシフト制になっているなど、かなり前に有給を申請しなければ休めないケースもあります。面接は複数回行われることもあり、この間を空けすぎないことも重要です。なぜなら、複数の人が最終選考に残っている場合、自分よりも先によい印象を与える人が出れば、その時点で内定が決まってしまうからです。

どうしても有休が取れない場合、事情を話し、面接可能日を応募者側から伝えるようにします。転職先も同じ医療業界なので、ハードさは理解してくれるはず。指定された日に休みを取ろうと努めたものの時間が取れず、ずるずると調整に時間がかかる方がよほどまずいことを覚えておいてください。

内定が出れば、スムーズな退職を目指す

晴れて内定をもらえれば、あとは在職中の会社の退職を目指します。中には上司に引き止められるなど、退職まで予想以上に時間がかかるケースも出てくるでしょう。

ここで武器となるのは準備の段階で進めた就業規定のルールです。医療の現場では、自分が抜けてしまうと患者さんに影響が出ると、ダラダラと在籍し続ける方もいます。ですが、あまりよい選択とは言えません。

ところで、退職するときに雇用主に提出する書類には、「退職願」と「退職届」があることをご存じでしょうか。この2つには大きな性質の違いがあります。

「退職願」は、雇用主に対して退職を願い出るための書類で、「退職届」は自分の退職を示すための書類。分かりやすく言えば、退職願は上司から却下される可能性もある一方、退職届は、雇用主側の可否を問わず自らの退職の意思を通告するものです。

転職希望の病院などから内定が出れば、退職届を提出するようにしてください。

その後、代わりの人員を手配するのは病院側の業務です。新たな人材を確保してもらい、しっかりと引き継ぎが行えるよう努めてください。仮に退職日になっても新しい人がいない場合でも、患者さんへの影響を最小にするために、引き継ぎ書を作成するようにしましょう。

まとめ

転職活動は自身のキャリアや日々の暮らしに関わる重要なことです。在職中に転職活動をはじめるか、退職してからはじめるかによって、就職先に差が出るかもしれませんし、働き出すまでの期間にも差が出ます。

自分にとって何が重要なのか。どのような条件のところを選ぶのか。まずは十分に考えてから、転職活動をはじめることが重要です。

転職活動中はストレスも多くなりがちです。事前に計画を立て、無理のないスケジュールで進めることをおすすめします。また、転職エージェントを活用することで、負担が大きく変わります。ぜひ、有効に活用し、希望通りの転職先を見つけてください。