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転職の決断

職場での人間関係を理由に転職するときのポイント

監修者:ラシク 医療転職コンサルタント

職場での人間関係に悩む方が多くいます。特に医療関係は、スタッフ間の連携がなければ成り立たず、苦手な人を避ければよいという簡単な話ではありません。またスキルを積んでキャリアを磨くという観点から考えると、人間関係に悩みを持つことは時間を無駄に過ごしているとも言えるでしょう。

ここでは人間関係の悩みの種類を挙げた後、転職してよいかどうかの見極め方と、よい条件の転職先の探し方を考えます。

人間関係を理由に離職する人は多い

賃金などの勤務条件に不満がなくても、人間関係に問題があり、転職するという話はよくあります。

これは、厚生労働省が公表している調査でも明らかです。「令和2年雇用動向調査結果の概要」の中の「転職入職者が前職を辞めた理由」を見ると、「職場の人間関係が好ましくなかった」と回答した男性は9.3%で、女性は14.8%。女性に限定すれば、「その他(出向などを含む)」を除いて、一番多いのが人間関係です。

職場でよくある人間関係トラブルの種類

職場での人間関係のトラブルはさまざま。代表的なものを挙げてみます。

身近に価値観があわない人がいる

価値観はそれぞれが持つものであり、人によって違うのは当然です。プライベートな関わりであれば価値観の違う人を避けることもできますが、職場ではそうも行きません。無理にあわせたり、同意しているふりをすることも多く、これがストレスとなります。

例えば、何かにつけて職場の悪口や愚痴を言う人。自分は楽しく仕事をしていても、それを言うことは相手を否定していることになるため話を合わせなければなりません。

また、世代による価値観のギャップもよくあります。「昔はもっと大変だった」とか、「今の人は楽をしている」という発言は、今言われてもどうしようもありません。中には電子機器が苦手で、電子カルテの導入を阻止しようとする動きに賛同させられるなど、さまざまな厄介ごとがあります。

そのような人が1人、2人なら何とかなりますが、職場の人数が少なく逃れられない場合は、精神的に苦痛を感じながら仕事をすることになります。

無視や仲間はずれによって孤立する

医療系の仕事は患者さんの命や生活部分に直結しており、職員は一丸となって対応しなければなりません。その点から考えれば、仲間はずれなどあってはならないのですが、特定の人を無視したり、必要なことを伝えなかったりすることがあります。

そこまでひどくなくても、挨拶をしても無視をするのが当然であり、円滑なコミュニケーションが難しいことがあります。

これが職場の文化だと言ってしまえばそれまでですが、それほど意識レベルが低いのであれば、そこで長期間働く価値を改めて考えるべきかもしれません。

仕事の手順を教えてもらえない、引き継ぎを正しく行わない

たとえ前職で経験のある仕事であっても、仕事の範囲ややり方は職場によって違います。また、新しい設備や機器を導入すれば、その使い方を教わらなければなりませんが、正しく教えてもらえないことがあります。

この傾向はベテランが多い職場や、新人教育が画一化されていないところで多く見られます。患者さんのことなど、引き継ぎが不十分で必要な処置や対応ができないケースがでてくると大きなトラブルに発展することも考えられます。

特定の人だけが引き継ぎが甘いのであれば個人の問題ですが、すべてが適当な職場なら、転職を考えた方がよいでしょう。

グループや派閥の対立に巻き込まれる

多人数の組織になると、どのグループや派閥に所属するかが、その後の出世に大きく影響することがあります。また小さな組織であっても、リーダーが複数いて対立していることもあります。

自分もどちらかのグループに所属しなければ、実際の仕事に支障が出ることもあり厄介です。

上司とのトラブル

人間関係のトラブルの原因が上司の場合は、もっとも困難です。ですが、自分勝手や不尽なことを言うケースは決して少なくありませんし、指示内容が変わったり、指示通りのことをやったにも関わらず、間違ってると指摘され、責任転嫁されることもあります。

またパワーハラスメントが常態化し、大きな声で叱責を受け、人間性を否定するような発言があると精神的なストレスは大きくなり、常におびえながら仕事をしなければなりません。このような環境は、早く辞めるべきと言えるでしょう。

仕事を辞めたいと感じたらやるべきこと

どんな理由で離職するにしろ、勢いで辞めてしまうのでは判断を誤ります。ストレスが多くなると冷静な判断力が衰えるからです。そこで、辞めたいと感じたら、まずは現状を見つめるようにします。

そのためにやるべきことを列挙します。

1.辞めたい理由を書き出してみる

頭の中で考えるだけでは混乱しますので、辞めたい理由をノートなどに書き出します。箇条書きで構いません。

何が辛いのか。どういったところが不満なのか。実務的なことから精神的な部分まで、思いついたままに書き出すのがポイントです。

2.不満の大きな順に並べる

次に、不満やストレスが大きいものから順に並べます。もちろん、主観的で構いません。

こうすることで、「とにかく嫌だ」と感じていたものが、具体的に見えてきます。また、この作業をすることが、冷静さにつながる方が多いです。

3.自分で解決できることと、どうしようもないことを分ける

人間関係に悩みを持つ場合、ひとつひとつを冷静に見ると、特定の人との関わりを避ければ解決できそうなことと、どうしても逃れられないことがあることが分かります。冷静に分析することで、自分がどうしたいかが見えてくるでしょう。

4.職場のプラス面にも目を向ける

職場には、マイナス面でだけでなく、自分にとってのプラス面もあるはずです。例えば、収入面がよいとか、勤務時間が自分にとって都合がよい、通勤しやすいなど。

このマイナス面とプラス面を比較して再検討することも重要です。

迷ったら、一人で決めずに相談する

転職するべきか、自分だけでは決断できないケースもあります。このようなときは、身近な人に相談するのがよいでしょう。例えば、家族や先輩、友人など、自分のことを理解してくれている人が最適です。

職場の先輩など、今の環境をよく理解している人も相談相手としては適任ですが、人間関係のトラブルの内容によっては、相談したことで事態をややこしくすることがあります。人選を間違わないようにしてください。

身近な人に相談する場合、「こんなところに不満がある」と伝えると、「辞めるべきだ」との返事しか返ってきません。本当に迷っているのであれば、プラス面とマイナス面の両方を伝えるようにしてください。

他の職場のことを調べれば違った見え方ができる

人間関係で悩みつつも、離職の決意ができないときは、他の職場を見てみるというのも一つの手段です。

例えば収入面がよい場合、他の職場の情報を改めて見ると、現在の職場と変わらないこともあります。また、多少ダウンしても、精神的なストレスがなくなることで快適な日々が送れるケースもあります。

仕事をしていると忙しく、周りを冷静に見る時間はなくなります。転職で後悔したくないのであれば、周りを見ることも大切です。

退職を決めたら、強い決意を持って伝える

退職する前に転職先を見つける場合も、退職してから転職活動をはじめる場合も、辞めると決めた以上は、止められても揺るがない覚悟が必要です。

医療業界は人員不足なところが多く、いろいろな条件を変えて、引き止められることがあります。それにより、一番の問題であった人間関係の問題が解消するのであればよいでしょう。しかし多くの場合、他の面が改善されても、肝心の部分は解消されないので注意が必要です。

では、どうすれば揺るがない意思を貫けるのでしょうか?

これには自分の中で明確な退職日を設定することが重要となります。退職日を決めておけば、ずるずると勤務を続けることもありません。

退職を言い出しにくい場合は転職活動を先にはじめる

自分の意思を貫き通すことが難しい人や退職によって収入が途絶えることを避けたい場合、在職中から転職活動をはじめることをおすすめします。

例えば看護師の場合、勤務時間が不規則で、転職活動に充てる時間は少ないでしょう。転職活動などは考えられないと思っている方もいるかもしれませんが、それではいつまで経っても現状から脱することはできません。

このような場合、強い味方になってくれるのが 当社lachic ラシク のような転職エージェントです。
希望する条件を伝えることで、自分に合った職場を複数紹介してくれます。

また転職先では、同じように人間関係に悩まされることは避けたいはず。ところが、実際に入ってみなければ分かりにくいのが人間関係や社風、雰囲気です。その点、転職エージェントなら、転職先の雰囲気を理解していたり、採用の頻度から離職者の多い、少ないを理解しています。

時間がない中、条件にあった転職先を選び、また、人間関係が円満なところに転職するためには、転職エージェントを活用することが賢い選択です。

まとめ

職場の人間関係は人生に大きな影響を与えます。仕事が円滑に進まないだけでなく、最悪の場合、うつ病などを引き起こしてしまうこともあり、こうなると復活までに時間がかかってしまいます。

人間関係のトラブルは、個人で解決できることもありますが、多くは個人ではどうにもなりません。感情に流されず、冷静な判断をするためにも、職場の問題を書き出すことからはじめてください。これが後悔のない転職の一歩となります。

また転職にあたっては、転職先で同じように人間関係で悩まないようにしたいもの。そのためには情報収集がカギとなります。効率的に動き出し、自分を高められる仕事を見つけてください。