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転職の決断

キャリアプランはなぜ重要?転職面接でも使えるキャリアプランの考え方を解説

監修者:ラシク 医療転職コンサルタント

終身雇用制度の崩壊が話題となる現代では、自分のキャリアプランは自分自身で考えることが重要です。このような環境下においては、「このまま今の職場にいて大丈夫かな」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、キャリアプランの重要性や転職面接でも使えるキャリアプランの考え方を解説していきます。

そもそもキャリアプランとは何か?

キャリアプランとは、仕事において「将来どのような状態でありたいか?」について目標を定め、その目標を達成するために立てる具体的な計画のことです。

厚生労働省では、「ジョブ・カード」と呼ばれるキャリアプランや職業能力証明のためのツールを推進しています。このようなツールもキャリアプランを考える際のヒントとなるでしょう。

出典:厚生労働省「ジョブ・カード制度」

キャリアプランを考えることで得られるメリット3選

では、キャリアプランを考えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、キャリアプランを考えることで得られる主なメリットを3点紹介します。

1.自分自身の課題や方向性が明らかになる

キャリアプランを考えることで、自分自身が現在抱えている課題や今後進むべき方向性が明確になります。キャリアプランは将来の目標に向けた具体的な行動計画であるため、現在の自分に足りないものや自分が今から何をすべきか?をはっきりさせることができるのです。

キャリアプランが明確になれば、「現状に満足はしていないけど、どうすれば良いのかわからない」といったモヤモヤした状態から脱することができるでしょう。

2.現職へのモチベーションアップにつながる

キャリアプランは将来に向けた計画ですが、現職へのモチベーションアップにもなります。なぜなら、現在の積み重ねの先に将来があるからです。

キャリアプランを考えることで、自分が現在習得すべき知識やスキルが明確になります。自分が現在学ぶべきことがはっきりしていれば、「何のためにこの仕事をやっているのだろう?」と悩むことも減るはずです。

現職を通じて学び取ろうとする姿勢が強まることで、自然と現職へのモチベーションも高まっていくでしょう。

3.転職する際に重視することがはっきりと定まる

キャリアプランを実現する道筋は、必ずしも現職だけとは限りません。現職の延長線上では自分のキャリアプランを実現できないと感じた場合は、転職したほうが良いケースもあります。

この場合、キャリアプランを考えたうえでの転職となるので、転職する目的や自分自身の軸がしっかりと定まっているはずです。転職において自分自身が重視するポイントがブレないことで、転職先選びや転職選考がスムーズにいく可能性が高まります。

キャリアプランは転職面接でも頻出の質問

キャリアプランは、転職面接でもよく聞かれる質問です。転職面接では、主に以下のポイントが聞かれやすい項目となります。

  • 経歴や実績(どのようなことができますか?)
  • 転職理由(なぜ転職しようと思ったのですか?)
  • 志望動機(なぜこの職場に入りたいのですか?)
  • 自分自身の強みや弱み(どのような場面で活躍できそう(できなさそう)ですか?)
  • キャリアプラン(この職場に入った後はどのように活躍したいですか?)

転職先の面接官は、当然ですが職場で活躍してくれそうな人材を求めています。活躍してくれそうな人材かどうかを見極めるために、職場に入った後のキャリアプランまで考えているかどうかを質問によって確認するのです。

できれば、1年後・3年後・5年後・10年後のように時系列に沿ってキャリアプランを語れるようにしておくと、より具体性が増して面接での説得力が上がるでしょう。

キャリアプランを立てる4つの手順

これまでキャリアプランを考えたことがなかった方にとっては、いきなりキャリアプランを立てるのは難しく感じるかもしれません。ですが、キャリアプランに決まった正解はないので安心してください。

キャリアプランは十人十色ですので、あなた自身が考え抜いたうえで作るキャリアプランであれば、それがあなた自身の「答え」になります。

以下では、キャリアプランを立てる際に参考となる4つの手順を紹介します。

1.これまでの自分自身の経歴や実績を振り返る

まずは、これまでの自分自身の経歴や実績を振り返りましょう。過去の業務の棚卸しをすることで、自分自身の強みや弱み、成功体験、失敗体験などを再確認できます。

棚卸しをする際は、ささいな出来事でも問題ありません。「○○をしたときに先輩から褒められた」「△△をしたときに後輩から感謝された」のように、覚えていることを1つ1つ書き出してみるとよいでしょう。

また、自分自身が嬉しかったとき・悲しかったとき・楽しかったとき・ツラかったときの感情推移をグラフなどで可視化することも有効です。

2.現在の自分の価値観や希望を見つめ直す

過去の振り返りができたら、現在の自分の価値観や希望を見つめ直します。過去から一貫して変わらない価値観もあれば、過去から現在にかけて変わった価値観もあるでしょう。それらをすべて書き出して眺めてみることで、自分自身に対する新たな発見につながることもあります。

自分自身を見つめ直すときは、仕事に対することだけでなく、プライベートのことも含めて考えることが大切です。結婚や出産、介護などのライフステージの変化に伴って、仕事に対する価値観が変わる場合もあるからです。

3.これから先どうしたいか?将来のビジョンを明確にする

過去と現在の振り返りの後は、将来のビジョンを考えていきます。「これから先どうしたいか?」について、フラットな気持ちで考えてみてください。

たとえば、将来のビジョンが「看護部長になること」であれば、これからの方向性は幅広い臨床経験の獲得やマネジメント経験の蓄積になるでしょう。

また、将来のビジョンが「アメリカで国際看護師になること」であれば、臨床試験に加えて英語学習や異文化理解が求められます。

将来のビジョンにはさまざまなパターンが考えられるため、自分自身の気持ちやプライベートも考慮しながら考えていくことが大切です。迷った場合は、身近な友人や尊敬できる先輩など、参考になるロールモデルを探してみることも有効です。

4.現在と将来のビジョンの差を確認し、今後の目標を立てる

将来のビジョンが明確になったら、自分の現在の立ち位置とのギャップが見えてきます。そして、そのギャップを埋めるための工程が今後の目標となるのです。

たとえば将来のビジョンが前述の看護部長の場合、今後の目標例として「5年後に看護主任になる」「15年後に看護師長になる」「25年後に看護部長になる」のように時系列に細分化できます。

さらにそれぞれの役職に就くまでに必要なこととして、臨床経験やマネジメント経験の獲得、病院の運営方針の理解といった詳細な目標に落とし込んでいきます。

目標を立てる際のポイントは、できるだけ数値と期限を具体的にすることです。最終目標から逆算して年単位や四半期単位に細分化し、たとえば「半年後には○○資格を取る」「そのために3カ月後までに△△の本を3冊読む」のように可能な限り具体化しましょう。

キャリアプランの立て方は年代によっても異なる

キャリアプランの立て方は、年代やキャリア年数によっても変わります。ここでは、20代・30代・40代に分けてキャリアプランを考える際のポイントを解説します。

20代では、柔軟にキャリアプランをアップデートしていく

20代はこれから先のキャリア人生が長く、可能性も無限大に広がっています。あらゆる選択肢がある反面、具体的なキャリアプランを立てにくいと感じることもあるでしょう。

軌道修正が容易にできる年代であるため、一度決めたキャリアプランに固執する必要はありません。自分自身の情熱や興味の方向性に従って、柔軟にキャリアプランをアップデートしていくとよいでしょう。

30代では、自分自身のスキルや実績に目を向ける

30代になると、ある程度仕事での経験やスキルが蓄積されています。自分が得意な領域・苦手な領域がそれなりにはっきりしている頃ですので、「どうしたら自分の特性を発揮して社会貢献できるか?」に目を向けましょう。

たとえば、看護師であれば「スペシャリストとして専門看護師になるのか?」「ジェネラリストとして看護部長や看護師長を目指すのか?」「産業看護師の道に進むのか?」などのキャリアパスを明確にしていきましょう。

40代では、後進育成や家庭との両立も考える

40代では、現場の第一線で活躍することだけでなく、後進育成や子育てなど、さまざまな事柄とのバランスも大事になります。仕事上のキャリアパスはある程度明確になっている場合が多いため、プライベートとの両立など人生全体を俯瞰したキャリアプランを考えていきましょう。

まとめ:キャリアプランは定期的に見直しましょう

キャリアプランとは、自分が将来ありたい姿を明確化し、それに向けて具体的な行動計画を立てていくことです。

キャリアプランを考えることで、自分自身が進みたい方向性が明らかになり、現在の仕事に対する意味づけやモチベーションアップにつながるでしょう。また、転職をする場合においても、キャリアプランが明確であればスムーズな転職活動ができます。

キャリアプランを立てる際は、過去から現在にかけての自分自身の歩みや価値観を振り返ることが大切です。そのうえで、将来のビジョンを明確にすることで現在と将来のギャップがクリアになるため、具体的な行動計画が立てられます。

環境変化の激しい時代ですので、一度立てたキャリアプランは途中で変わっていく場合もあるでしょう。そのためキャリアプランは最初に決めて終わりではなく、進捗確認や方向性の再確認のために定期的に見直していくことが重要です。